僕は、高校生くらいの時からスガシカオがとても好きです。
何かきっかけがあるわけじゃないけど、当時J-WAVEで放送されていたOh My RADIOのスガシカオの回は欠かさず聞いてました。
キャラクターも好きだし、やっぱり何よりもエッヂの効いたファンキーな曲が好きで。
以来ほぼ毎日のようにスガシカオの曲を聞いて過ごしてました。
それが、去年(2012年)の夏を境にしてぱったり聞かなくなりました。
正確には聞かないようにして生活してました。
去年の夏は私生活や仕事の面でいろいろなことが重なりまくってヒーヒー言っていて、珍しく友人に頼ってしまったりと、自分ではどうしようもできない精神状態になっていました。
それで、これは環境を変えないといけないと思って、ほぼ引退状態だったフットサルをまた始めて、心の拠り所にしようとし始めていました。
それで、これは僕の昔からの悪い部分なんですが、ちょっとしたきっかけでネガティブスパイラルにはまって自分でどんどん気持ちを深い位置に落としてしまう癖があります。
だから、去年の夏はちょっとしたことで自分を沈み込ませてしまうことが怖くて、せっかく環境を変えるのだから、どうしてもそういう事態を避けたいと思っていました。
だから、音楽は前向きでパワーのあるsuperflyとか、単純に踊り出したくなるperfumeとか、ハイになれるロック系の曲とか、そういうものをたくさん聞くようになりました。
実際、沈み込みそうな時に音楽はとても効果があって、無理やりにでも笑えたし、やる気が湧いてきて、とても助かっていました。
スガシカオは、身の回りのことを生々しく歌うのがとても上手くて、それが好きなところなんだけど、この時期にその生々しさやどろっとした感じはどうしても気持ちが受け付けなくて、「午後のパレード」とかのダンサブルな曲でも、ラジオから流れてきたら番組を変えたりしていました。
以来約1年、意識的にスガシカオを避けていた時期が過ぎて、いつの間にか、自分の音楽の好みが変わったと錯覚するくらい存在を忘れかけていました。
その間に、フットサルは自分の中で何物にも代え難いものになり、フットサルを軸にした生活を志すようになり、アヴァンツァーレ横浜を立ち上げ、仕事を辞める決意までするようになりました。
全ての事が、ネガティブな理由でなくポジティブな意志の元に決定されていて、ここまで自分で主体的に人生を動かした事はないなっていうくらい自分で道を作ってきています。
当然悩みもするし逃げ出せばどんなに楽だろうと考える事もあるけど、それでもやってやろうっていう気持ちになれているというのは、今までの自分に欠けていた部分だったなと思います。
この1年で、自分の中でそういうとてつもなく大きな心境の変化があって、その変化の中でスガシカオは自分の隅の方に追いやられていて、「無くても問題ない事柄」になっていました。
それが、ちょっと前にまたラジオでスガシカオの曲が流れてきて、その時は番組を変えることもなくて、「あ、スガシカオだ」くらいの気持ちで聞いてみようかなと思えるようになっていました。
それで、実際聞いていると、以前のように気持ち良く聞く事が出来てる事に気づきました。
「あれ、あんなに聞きたくないと思っていたのに…」という感じで不思議な心境でしたが、自分の心持ちがここまで変わったんだなとふと思い至って、それで納得できました。
ちょっとどろっとした部分とかとんがった部分とかも、すんなり受け止められるくらい落ち着いて、ちょっとは強くなったのかなと。
またスガシカオの曲が楽しく聞けるようになった。
それも、ネガティブな回帰ではなくてポジティブな回帰。
1年頑張ったのか、それともただの気にしすぎだったのかはわからないけど、スガシカオがまた楽しめるようになったというのは自分の中ではちょっとしたニュースです。
小さい変化に気づいて、それを重ねていけば、もっと人生楽しくなるのかなと、そんな風に思いました。
ちょっと嬉しかったから書いておこうかなと思ったら、えらく長くなってしまった。
駄文で失礼しました。